観衆が注目する三重県の馬の祭りを再び訪れる
幼い記憶をたどると、両親と手をつないで現れたのは、青空がまぶしい会場でした。木漏れ日に照らされる芝生、走路に立つ姿を眺めたとき、私は高鳴りを抑えられなかった。
テレビで見る三重県の馬の祭りとは、やっぱり違うね。父の大きな背中を追いかけ、母が優しく肩を叩くと、蹄が砂を蹴る音が響き、まるで心臓が共鳴するみたい。
風を切って進む射手と駆ける影は、一瞬ごとに色を変え、視線をつなぎ止めます。的を射抜く振動が空気を震わせ、静と動という対比に、両親は顔を見合わせ笑顔に。
脳裏に焼き付いた三重県の馬の祭りは、娯楽ではなく時を深く刻む儀式に近いかも。
終わりが迫るころ、最後一人が走路を駆け抜けると、観衆から拍手が波のように押し寄せ、私は手をしっかり握り返した。風と蹄と共に生まれた、確かな連帯感が心地良い。
あれから何年経っても、季節がめぐるたび、脳裏に浮かぶ。家族をひとつに結んだ三重県の馬の祭りは、今も静かに息づいています。
数十年ぶりに訪れようか、旅行ブランを練り始めますね。